竜串海岸

竜串には、砂岩層の発達した約2000万年前の竜串層(三崎層群)と呼ばれる砂岩・泥岩互層が分布しています。
比較的風化しやすいこの砂岩層には、激しい風や波の浸食作用による”蜂の巣構造”と呼ばれる特徴的な岩肌をはじめ、大竹小竹・しぼり幕・らんま石・かぶと石・鯉の滝登りなどの名称で呼ばれる、妄想的な岩石の造形”奇岩・奇勝”が点在します。
さらに砂岩層の地層上面には漣痕(リップルマーク)・地層中には渦巻き構造(コンボリューション)・斜交層理(クロスラミナ)・そして地層下面には条痕(グループキャスト)などの見事な堆積構造を見ることができ、また生痕化石も多いことから地学教材の宝庫と言えます。

堆積構造…地層の堆積過程において、地層の中や表面に形成された堆積物の構造を堆積構造と言います。
地層は直立したり、逆転したりしているので、地層のどちら側が上側か、下側かを判断する上で堆積構造は極めて有効な働きをします。
また堆積構造は堆積時の環境を示し、大部分 は堆積をもたらした水流の方向を指示します。

竜串海岸…”たつくし”の名前の由来….. 下に述べます3つのお話があります。

1.観光バスのガイドさん達によく言われている…竜串海岸を上空から見ると 竜を串差しにしたように見えるから説…がその昔どうやって空の上から見 ることが出来たのか ?

2.アイヌ語から来ている説…アイヌ語で ツクシ=美しい所 だそうです。?

3.竜串の一番小高い所を”臥竜山”と言います。竜が臥す…竜臥(たつふし)が竜串(たつくし)に変わったのではないか。?

さて、皆さんは上のどれを選びますか。

竜串海岸マップ

化石漣痕(リップルマーク)

海底の砂の表面に、水流によってつくられる周期的なうねり模様で、流れの方向に向かってゆるやかな斜面をもちます。浅い海底に堆積した砂岩の表面に特徴的に多く見られま す。現在の漣痕は桜浜や竜串の浜で見ることができます。

生痕化石(コブつきパイプ)

コブ突起が特徴的な管状構造の生痕化石で、アナジャコ類の住まい痕です。薄い外表面が酸化して赤褐色になっているため野外では確認しやすく、多産する竜串・見残し海岸では比較的簡単に発見できます。学名は、オフィオモルファ・ノドーサ(Ophiomorpha nodosa)と言います。

級化層理

単層のなかで、下部から上部に向かって粒度がしだいに低下する成層状態(下部から礫→砂→シルト→泥)を言います。地層の上下面の判定に役立ちます。

渦巻き構造(欄間岩)

日本間の欄間に似ています(渦巻構造)砂岩・泥岩互層の砂岩の地層内に見られる堆積構造で、まだ未固結の泥の上部に乱泥流によって砂が運ばれてくると、大量の水分を持っている泥の中に砂がその重みで入り 込んでいき、水を排出する。このとき砂につくられていた縞模様(ラミナ)は砂の移動によって褶曲する。このような褶曲構造をコンボリューションと言います。

大竹小竹

砂岩・泥岩の互層で、比較的風化・浸食につよい砂岩層が残り、その砂岩層の表面が風化と浸食で丸みをおびて棒状になり、また適当な間隔で節理が発達しているために、大きな竹が2本、海に突き出したように見えます。長い砂岩層を大竹、短い砂岩層を小竹と呼んでいます。

渦巻き構造(しぼり幕)

岩の模様が幕を絞ったようです。(渦巻構造)

生痕化石

古生物の生活や行動の痕跡が化石として残ったもので、足跡・ハイ跡・巣穴・排泄物などを言います。新しい時代のものは現生種と比較することができるが、そのほとんどのものはそれを残した生物の種類を特定することは難しい。生痕化石は、体化石などのように死後運搬されることがなく、常に現地性をしめすため生息地の環境や堆積した時の状況の推定に役立ちます。また化石の産出状態によって、地層の上下面の判定に極めて有効なため、地質学的に重視されます。 写真の生痕化石は、幅2~4mmの細長いひも状で、外表面は平滑。不規則に大きく湾曲し、円形に近い湾曲もある。層理面に平行し、密集して産出します。学名は、ナンカイテス・コウチエンシス(Nankaites kochiensis)と言います。

生痕化石(砂ダンゴ?)

潮が引いた砂地にシオマネキ等のカニ類が砂ダンゴを作ります。グラスボート乗場の手前の竜串の浜では、現在の砂ダンゴや漣痕を観察できます。

親子地蔵

砂岩の節理にしみこんだ地下水や雨水のあとがお地蔵さんに見えます。頭と胴体の中央部に節理があり、節理を中心に同心円状に酸化鉄や酸化マンガンが付着しています。10数年前の台風で手前に傾き全体が見えにくくなりました。

斜交層理(クロスラミナ)

層理面と色々な角度で斜交するラミナ(葉理)。 層理面にたいして下流側に傾斜する場合が多く、その形成時における水流の方向を復元するのに役立ちます。海中展望塔までの遊 歩道では見事な斜交層理を見ることができます。

蛙の千匹づれ

何処を見渡しても”カエル”はいません。砂岩中に含まれる赤褐色の石をカエルに見立てています。カエルをよく観察すると、そのほとんどが”コブ付パイプ・アナジャコ類の住まい痕”の断面であることが分かります。生痕化石は生物が関与したことにより”酸化”し、まわりの砂岩よりも風化に強くなっています。

化石漣痕(サンドパイプ)

層理面に垂直に産出したサンドパイプ カニ類やアナジャコ類の巣穴や食べ歩き痕の管状構造をサンドパイプと言います。

竜門の滝

今では無くなってしまった“天の橋立”の奥側。上下に伸びる地層の縞模様が“滝”です。

ノジュール(かぶと石)

古代の鉄かぶとに似ているため”かぶと石”と呼ばれます。 ノジュール:堆積物の中で化石や砂粒などが核になり、粘着性の高い物質の分離濃集などによってできる、まるくてかたい固まり(団魂)を言います。

座頭の昼寝石

写真の通り、人が横になって寝ているようです。一年中ここで寝よるが冬はチト寒そうな・・・。

不背山

どの方向から見ても同じような形ですのでこの名前がつきました。

千畳敷

?・??・???千畳も敷けるろうか?

違い棚

日本間に見られる段違いの棚のようです。

鯉の滝登り

滝を登る鯉。以前はしっぽの部分もあったように思うけんど・・・。

夢の浮橋

ここを歩いていると、海の上に浮いている様な感じを受けると言われています。 ・・・・・私はニブイせいか、その感じがつかめません。